消費税のおはなし(1)/消費税のしくみ

11月 15, 2019

消費税ってなーに?

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消費税ってなーに?

10月から消費税率が10%に引き上げられ、軽減税率という史上初の制度も導入されました。そこでせっかくだからこの機会に、そもそも消費税ってなーに? ってことで、消費税のおはなしをつらつらと書いていきます。

第1回の今回は、知ってるようでよく知らない消費税のしくみを解説していきたいと思います。個人事業主たる我々フリーランスが毎年戦々恐々として迎える確定申告の季節を穏やかな気持ちで過ごすために、消費税のしくみを知っておきましょう。

後半の回では、益税、輸出免税、そして4年後の2023年10月に施行されるという適格請求書等保存方式(いわゆるインボイス制度)についてもお話ししたいと思います。

誰が誰に消費税を払ってるの?

10,000円の商品を買ったとします。10%の消費税が加算されて、お店に払うお金は11,000円です。「この前まで10,800円だったのに値上げしやがってこの店は、ぐぬぬぬ」と言いたくもなりますが、この消費税分の1,000円とか800円とかのお金の流れはどうなっているのでしょう?

お金の流れはこんな感じになります。お店が10,000円の商品を税込み11,000円で売ったら、そのお店は消費税分の1,000円を国に納めます(正確には、国税7.8%+地方税2.2%)。お店の利益は税抜き価格の10,000円です。

この図からわかるように、消費税が8%でも10%でも2万%でも、お店の利益は常に税抜き価格の10,000円から変わりません。

消費税の根本的な意味合いは、消費者が価値のあるものを購入したときに納める税金である、ということです。お店や会社や我々フリーランスといった事業者は、消費税を消費者から一旦預かり、それを全額そのまま国に納めている形になります。

お店が消費税の徴収と納税を代行している

消費者自身がうまい棒を1本買うたびに税務署に直接消費税を納めていては煩雑すぎてやってられません。だからこういうふうに事業者が一旦消費税を預かって、1年に1回、まとめて国に納める形になっているわけです。つまり事業者は、消費税の徴収と納税を国に代わって代行しているといえます。

なので、お店に対して「値上げしやがってこの店は、ぐぬぬぬ」と怒りをぶつけないでね。事業者は損も得もしていないので。 ゆ、許したげて(>_<)

消費税は消費者の義務

ところで、「消費者」とは一体誰のことを指すのでしょうか。さっきの話で事業者とか消費者とかが登場しましたが、なんか会社とかお店とかをやってる事業者 VS 社畜で搾取される消費者、とかいう構図があるわけではありません。

お店や会社を経営したりフリーランスをやったりしている事業者もまた人間であり国民であり、普段の生活をしているときは消費者です。つまり、全ての人が消費者なのです。その全ての人に消費税を納める義務があります。

経済とか政治とか僕は知らんよ

僕が子供の頃は消費税なんてありませんでした。うまい棒は30本セットは300円でした。でも今は330円です。30円も税金を払わなくてはいけません。いくら義務って言われてもなー、こっちも財布がサムいんだよ、ほんとフザけんなよ、と言いたい気持ちは僕も同じです。

僕はマクロ経済がどうとか政治がどうとかって話は詳しくありません。この税金、ほんとにちゃんと国民のために使われてるの? と思う気持ちも無くはないですが、そういう話はそういう言論をアレする人に任せておいて、僕の記事では、消費税の仕組みとかシステムとかだけを淡々と解説していくつもりです。

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