ストーカー呼ばわりされたときの話/twitterと著作権

僕も一応男なので、街中ですっげぇふとももを見た時は、ついつい視線がアレしてしまいます。でもさすがに、後をつけたりとか、ぶつかったフリをして触ったりとか、家まで追いかけて住所を特定したりとか、そんなことはしませんよ。それ、犯罪ですから。

そんな風に普通に生きてきたはずなのに、ある時twitterで、いきなりストーカー呼ばわりされてしまいました。一体どういうことなのか…。

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登場人物と背景

当時僕は、持続化給付金という国の制度の情報を収集するために、twitterを広く活用していました。給付金云々の内容は本題では無いので、まぁ簡単に言いますと、コロナ禍の影響を受けたフリーランスは国から100万円がもらえますよ、っていう制度です。

この制度、当初は「本業としてフリーランスをしている人」だけが給付の対象でした。しかし、それに対して「副業としてフリーランスをしている人」も給付の対象にすべきだ、という声がたくさん上がりました。

この「副業も対象にすべき」という意見に対して、ざっくり分けると否定派肯定派が居ました。

否定派の意見

本業フリーランスと副業フリーランスでは税金も違うし、社会的責任も違う。ちょっと副業をしてるだけのフリーランスの人にも100万円を配ると膨大な量になるので、ここは線引きをすべき。副業の人はフリーランスとしてではなく労働者として、労働者に対する別の制度で支援を受けるべき。

肯定派の意見

フリーランスは分け隔てなく全員救われるべき。税金の違いはあるかもしれないけど、自分の職に誇りを持っているという点では社会的責任は同じだ。働き方が多様化している昨今、フリーランスが日本経済を支えていると言っても過言ではない。

僕はどちらかというと否定派でした。まぁ、そんなに強く主張してるわけではなく、もし国が「副業もOKよ」と制度を変更すればそれを納得する、くらいのマイルド否定派くらいの位置付けかな。制度云々は本題から外れるので、説明はこれくらいにしておきます。

肯定派と否定派

僕はtwitterの中で、似たような意見を持ったフォロー/フォロワーさんたちとやいのやいのと言ってました。一方、肯定派の急先鋒として、Kさんという人とHさんという人が居ました。二人は仲が良いようで、お互いに協力し合いながら、署名を集めて国に物申すという活動もしていたようです。

僕は、KさんやHさんとは意見がだいぶ違うので、twitterでフォローはしていませんでした。別にそんなに激しく意見を言い合うつもりもなく、まぁ世の中いろんな意見があるね、という感じで遠巻きに見ていました。

僕がストーカー行為をしたらしい

そんなあるとき、twitterで僕のフォロー/フォロワーさんから連絡がありました。なんか、肯定派のHさんが僕のことをストーカー呼ばわりして、弁護士がどうだとか開示請求がどうだとかと騒いでいる、と。

何のことやらさっぱりわかりません。というか、この時点で僕はHさんという人のことを知りませんでした。調べてみるとKさんと仲がいい人のようですが、なんだろう、この人…。

とにかく連絡を受けてHさんのツイートを見に行くと、僕の少し前の発言が引用RTされていました。

ツイート

どういうことかと言うと、まずKさんがいろいろと国に対する不満をツイートしていました。僕はそれに対して、「何でもかんでも国のせいにしなくてもいいでしょ」的な、ちょっと反対意見的なことを言いました。

そのとき僕は、別にKさんと論争がしたかったわけじゃないですし、Kさんにとっては僕のような反対意見を目にするのは気分を害するだろうからと思って、引用RTではなく、スクショを貼り付ける形でツイートをしました。

そしたら、Kさんと仲のいいHさんが、このような激怒をしてきたというわけです。通知を見忘れててフォロワーさんから連絡を受けるまで気付きませんでしたが、とにかく、ストーカーだとか女性の顔写真がどうとか、一体何を言ってるんだこの人は?

ちなみにこのKさんのアイコンは、本記事ではアニメチックになっていますが、実際は自撮りの顔写真でした。女性が云々とかストーカーとかってのは、どうやらこのアイコンのことのようだが…。

そもそも自分で勝手にアイコンを顔写真に設定して全世界に公開してるのに、晒すだの何だのってのは違うでしょ。僕は確かに反対意見を言ったけども、しつこく付きまとったわけじゃない。っていうか、Kさんに対してはこの一度しか意見を言ってない(肯定派全体に対して反対意見の持論を独り言で述べたことは何度かあったけど)。それも、相手に通知が行かないように配慮して、わざわざスクショによるエアRTで意見しただけ。それをストーカー呼ばわりするって、どういうことやねん。1億歩譲って僕がKさんに意見したことに非があったとしても、まるで性的嫌がらせをしたかのような言い方は完全におかしい。

当の本人のKさんが言ってくるならまだしも、なんで直接関係の無いHさんがこんなに激怒してるねん。と思って、Hさんのプロフィールを見に行きました。

HHH @hhhhhh
LGBT/パートナーと同居/子供の頃に父親からDV被害を受ける/持続化給付金問題を考える

今の時代、性的マイノリティ、いわゆるLGBTの人も普通に社会に溶け込んでいるので、それをどうこう言うつもりはありません。ふむふむ、Hさんってこんな感じの人か。ふむふむ。

んで、このあともHさんは何かいろいろツイートしてました。

ツイート続き

「コンテンツ産業従事者」って僕のことを言ってるのかい? 僕は確かにブログを書いているし、フリーランスだけども、「フリーランスブロガー」では無いのだよ。ブログ(コンテンツ産業?)はただの趣味で、本業のフリーランス業務はコンテンツ産業とは全然別の業界の仕事だよ。勘違いさせて済まないねぇ。

んで、何か壮絶な幼少期のことを書かれてるようですが、それは全然関係の無い話。ご愁傷様ではあるけども、それはこっちの知ったことではない。

というか、だからこそ、僕が単に「Kさんの意見を引用した」だけの行為を曲解して、「このDDTとかいう男性が、女性であるKさんの顔写真アイコンを拡散することを目的としてスクショを貼った。これは、性的ストーカーにありがちな『付きまとうことに愉悦を覚える』という行為に他ならない!」という歪んだ被害妄想に至ってしまったのではないだろうか。

この世の全ての人間がストーカーに見えてしまうほど、Hさんは幼少の頃から性的搾取の被害者だったのかもしれません。それは痛ましいことですし、同情の気持ちもあります。でも、そんなん知ったことか! 少なくとも、法的にストーカー規制法(でしたっけ?)に抵触するような話じゃないでしょ。なんでもかんでも犯罪者呼ばわりするのは、やめてけれ。

twitterと著作権

僕はコンテンツ産業の従事者ではないので、著作権とかそのあたりについての厳密な話はわかりません。もしかしたらHさんが言うように、(ストーカー云々は論外だとしても)スクショによるエアRTに何か問題があったのかもしれません。というわけで、調べてみました。

ユーザーは、本サービス上にまたは本サービスを介して自ら送信、投稿または表示するあらゆるコンテンツに対する権利を留保するものとします。ユーザーのコンテンツはユーザーのものです。すなわち、ユーザーのコンテンツ(他のコンテンツに組み込まれたユーザーの音声、写真および動画もユーザーのコンテンツの一部と考えられます)の所有権はユーザーにあります。

(中略)

このライセンスによって、ユーザーは、当社や他の利用者に対し、ご自身のツイートを世界中で閲覧可能とすることを承認することになります。ユーザーは、このライセンスには、Twitterが、コンテンツ利用に関する当社の条件に従うことを前提に、本サービスを提供、宣伝および向上させるための権利ならびに本サービスに対しまたは本サービスを介して送信されたコンテンツを他の媒体やサービスで配給、放送、配信、リツイート、プロモーションまたは公表することを目的として、その他の企業、組織または個人に提供する権利が含まれていることに同意するものとします。

Twitterサービス利用規約

うーん、なるほど?

twitter上でのツイートの著作権は、ツイートした本人のものであると。一方で、ツイートをするってことは全世界に公開するってことに同意してることになると。なので、基本的に拡散を拒否することはできないということになるでしょうか。

著作権の意味で言えば、そのツイートに「著作」と呼べるほどの独創性があるかどうかという点と、そのツイートの発言者(=著作者)が誰であるかが明確であるという点が、ポイントになりそうです。

つまり、誰かのおもしろツイートをスクショしつつ、名前やアイコンの部分は隠したりしてあたかも自分の発言であるかのように偽装するのは、ちょっとマズいかもしれません。本件の僕のエアRTは発言者もわかるように丸ごとスクショしたので、その点は問題無さそうです。

一方、拡散されたくないものをむやみやたらに拡散するような「嫌がらせ」の行為については、よく考えなくてはいけません。twitterにはブロックや鍵垢という機能があり、「このツイートは拡散されたくない」という意思を明確に表明することができます。スクショによるエアRTは、その「拡散されたくない」という当人の意思を超えて無制限に拡散することができてしまうので、注意が必要かもしれません。逆に言えば、通常のリツイート機能を使って他人のツイートを引用するだけならば、問題は無さそうです。

このあたりは意見が分かれるところのようです。ブロックだろうが鍵垢だろうが自分からネット上で発言した内容を「引用しないでくれ」と言うことはできない、という考え方もあるようです。

まぁ、無用なトラブルは避けたほうがいいし、何より相手が嫌だと言ってるので、僕はKさんの発言をエアRTしたツイートを削除し、削除の経緯をツイートしておきました。今度からはできるだけスクショは控えるようにするよ。でも、ストーカー云々という言いがかりは許さんけどね。むしろこっちが名誉棄損で訴えたいくらいだよ。

というわけで削除したんですが、Hさんはまだ何かぶつぶつ言ってました。

証拠隠滅?

いやいやいやw ちゃんと事情を説明した上で削除したでしょw っていうか、削除がマズいんだったら、何ならもう一度同じツイートをしてもいいんだぜ? 隠滅する気なんてないし、むしろ僕は消したくないくらいだからな。

ネット上のストーカーとは

法的には、なんとか法の何条かで、「こういう行為がストーカーですよ」というのがあります。まぁ法的にうんたらと言う前に、相手が嫌がることはヤメておいたほうが得策ですね。

逆に、ネット上であれリアルであれ、自分の発言には責任を持つべきという観点もあります。自分がした発言に対して、例えば「それ、どういうこと? もしかして俺をバカにしてんの? ちゃんと説明しろや」と言われたら、逃げずに答えるべきでしょう。そのような「説明を求める声」に対して「うるせぇな、お前ストーカーかよ」と言い返すのは、ちょっとなんかアレな気がします。

法的な観点と倫理的な観点、そして、発言の責任から逃げたい者とそれを追及する者。ネット上の「ストーカー」にまつわるトラブルは、永遠に尽きないものなのかもしれませんね。

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