騙すのが先か、騙されるのが先か

悪徳情報商材屋と、それに騙されてしまう人達。どちらが悪いかと言えば、言うまでもなく悪徳商材屋のほうです。

しかし、いつの世も悪は常に蔓延り、最も弱い者がターゲットにされるという構造を善悪の感情抜きに考察すれば、騙される側が騙す側の悪行を助長していると言えなくもありません。

どっちに問題があるとかそういうことではなく、純粋な因果関係としてこの構造を紐解くことで、どのようなことに気を付ければ「騙される側」になってしまうことを回避できるか、という自己防衛の一助になればという想いから、書き綴っていきます。

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ブロガー界隈=悪徳商材屋なのか?

「ブロガー界隈」という言葉から、普通はどんな世界をイメージするでしょうか。技術情報だったり流行の話だったり個人の日記だったりというブログを書き、時にはそれによって広告収入を得るブロガーさん達。そんなブロガーさん達同士は自然と仲良くなり、コミュティが形成されていく。

字面通りに捉えれば、それが「ブロガー界隈」です。僕も最初はそうだと思っていました。でも、僕の目に「ブロガー界隈」というものが映ってからこれまで見てきたものは、そういうイメージとは大きく異なるものでした。

ブログを書くというのは入り口にすぎず、ブログを書いたりtwitterで発信したりしながら影響力を高め、数千円の情報商材を勧めたり、数万円から高額なものだと100万円以上もするインフルエンサーになるためのコンサルタントに勧誘してくる一連の流れ。これが、僕が見た「ブロガー界隈」でした。

しかも、調べれば調べるほど、彼らは契約不履行や経歴詐称などのモラル違反を繰り返しているということが明るみになってきました。いや、モラル違反ならまぁギリギリアウトくらいですが、何らかの法律に抵触している行動もしてきているようです。一言で言えば悪徳商材屋、つまり詐欺師です。

僕の界隈ウォッチの窓口

僕はもともと、いわゆるブロガー界隈には何の興味もありませんでした。というより、そんな世界があることを知りませんでした。今でも、彼らを直接ウォッチしているわけではなく、誰々が詐欺師だとか追及することは僕の第一の目的ではありません。

僕がこの界隈を知ったのは、僕がブログを始めた理由にも書いた通り、いつの頃からかtwitterのタイムラインに「誰々さんすごーい」「1円稼ぎました!」という言葉が踊るようになったからです。

深く追いかけてみると、こんな感じでした。

  • 起承転結の「起」だけで終わるような3行ブログを何百個も量産
  • 1円2円のアドセンス収益報告でさえ、計算が合わない(多分盛ってる)
  • 何度諌められてもパクツイを繰り返す
  • 遊ぶ金欲しさにpolcaで集金し、それを副業収入に計上する神経
  • しかもpolcaのリターンは忘れる始末
  • リプで絡めばそれだけでいいと言わんばかりの、心のこもってないリプ
  • PVに貢献しそうにないアカウントにはあからさまに絡まず
  • 界隈上位アカウントに対しては毎日かかさずファボ
  • 「継続しろ」と「やめるのも勇気」を同時にファボるような一貫性の無さ
  • 毎日自分に課した計画の8割以上を実行していない「何もしてない報告」

どう考えてもおかしい。人間の薄っぺらさがこれでもかというくらいに集約されている。これらの一連の行動はおそらくオンラインサロンのオーナーに言われてやってることだと思うけど、何もプラスになっていないどころか、人間としての評価を下げることまでやってしまっている。それなのに、嬉々としてオンラインサロンに月額を払っている。

界隈ピラミッドの外側から見ればこんなの、騙されてると一発で気付くような状態です。でも、ピラミッドの中の洗脳が強いせいか、未だに何も気付いていないようです。サロンの会費と収益の差額、成長曲線とその先にある今後の予測をしっかり正視すれば、目が覚めてもいいようなものなのに。

いずれにしても、僕はとある「搾取される側」の目を通して、この界隈を見ています。

界隈窓口

直接ピラミッドの頂点を詳しくウォッチしているわけではないですし、ぶっちゃけ彼らにはあまり興味はありません。いつの世も、人を騙す悪人はそれなりに居るわけですし。

あくまで僕の「ウォッチ窓口」は、ピラミッドの最下層です。ちなみに念のため言っておきますが、僕はピラミッドの「外側」です。この界隈に何か騙されたわけではないですが、今後関わるつもりもありません。

商材の通りに成長しないのは努力していないからだ

…というのは、商材屋の決まり文句です。「副業で何万円稼げる」という謳い文句の情報商材を買ったりオンラインサロンに入会したりして、その通りに稼げなかったとしても、それは買う側の努力が足りないからだ、と。

これはなかなかグレーな抜け道です。本屋に並ぶようなハウツー本なら、そのような言い訳も通用するかもしれません。しかし、およそプロのコンサルという世界では、「顧客の努力が足りなかったから」という言い訳はプロとして失格です。努力をさせることも含めて、コンサルなのですから。

では情報商材やオンラインサロンはどうなのか。マンツーマンに近い指導が得られる(※それさえ怠る悪徳業者も居るようですが)一方、それが「プロのコンサル」に相当する業務なのかと言われれば微妙なところです。微妙であるがゆえに、そのような言い訳の文句を商材屋に吐かせてしまっているとも言えますが。

その言い訳の是非はともかくとして、ここでは少し視点を変えてみたいと思います。

もし、可能な限り顧客に寄り添うホワイトな商材屋・サロンオーナーが仮に居たとして、前述のような極端に「何もしない」顧客が相手だったとしたら。

匙を投げたくなる気持ちも、わからないでもありません。そして、気持ちは徐々に、「そこまで顧客の努力を促すほど面倒を見なくていいか」→「喜んでもらえてるならこちらも質を上げなくていいか」→「似たような顧客がたくさん居るようなら、このままの質でもう少し稼いでみよう」となっていってもおかしくはありません。

もちろん、それがさらに悪質なものへと変貌を遂げたのだとすれば、それは売り手側の人間性の問題です。しかしその悪質な人間性が顕現してしまったきっかけの1つとして、「何もしない・何も成長しないのに喜ぶ顧客」の存在があったのではないでしょうか。

先に述べたように、僕は「何もしない・何も成長しない搾取される側の人間の目」を通して、この界隈を見ています。本件ではたまたまその商材屋(具体的に誰であるとは明言を避けますが)の行動に悪質なモノが見られるので「商材屋が悪い」という評価になりますが、仮にホワイトな商材屋が相手だったとしても、この例ではやはり「何も成長せず金を失うだけ」という同じ結果が待っているだけのような気がします。

騙すのが先か、騙されるのが先か。どちらが悪いかという観点で見れば、騙すほうが100%悪いのは言うまでもありません。しかし、個々のケースの因果関係を見れば、騙す側と騙される側で奇妙な利害関係の一致があり、共にそのような状況を醸成していったと見れなくもありません。騙される側には同情を禁じ得ませんが…。

何もしないことを恥じない

この社会で生きていると常に、「努力しろ」「がんばれ」という言葉に責め立てられます。それは誰しも同じです。しかし、人間が人間である以上、「怠惰」という原罪から逃れることはできません。

そう、人はみな、怠けたいのです。

でもこの社会は、怠けることを許してくれません。努力できない自分、がんばれない自分を自覚すればするほど、自己肯定感は薄れ、心は弱っていきます。

そんな心の弱みに、悪徳商材屋は付け込んでくるのです。特に、生活に不安を感じやすい30代にとって、商材屋の言葉は悪魔の囁きです。このことは、30代が陥る界隈の罠にも書きました。

毎日界隈ピラミッド上位のtwitterをファボっておけば褒められる。中身なんて無くてもとりあえずブログを書いておけば褒められる(なお、上位層は機械的に褒めているだけで、わざわざアクセスはしていない)。何もしていないと報告するだけでも「毎日報告して偉い」と褒められる。

努力しなくても、がんばらなくても、自己肯定感が得られるこの世界。なんと甘美な世界なのでしょう。

しかしこれではいつまで経っても成長できません。それどころか、間違ったモラルを植えつけられ、知らず知らずのうちに詐欺の片棒を担ぐハメにもなりかねません。自分の家族や友人に堂々と胸を張って言えないような仕事に手を染めてからでは、もう遅いのです。

もう一度言います。人はみな、怠けたいのです。

一度、そんな自分を受け入れてみてはどうでしょう。何もしない自分を恥じず、しかしそこで立ち止まらず、今のありのままの自分で居続けてみてはどうでしょう。

押しつぶされそうになったときは休んだらいい。何かやってみようという気になったときに、やればいい。人に褒められるからではなく、自分がやりたいと思って自分のペースでやったことこそが「努力」という言葉の真の意味であると知るべし。

小さくても、少しずつでも、自分の力で積み上げてみる喜びを一度でも感じてみてください。そうすればもう、金を毟り取ることだけを考える悪徳商材屋の言葉に耳を貸すようなことにはならないはずです。あなたに対して「薄っぺらい人間を演じろ」と指導してくる奴らと、一度距離を取ってみてください。

きっとホワイトブロガーさんもたくさん居るはずだ

「ホワイトブロガー」というのはホワイトハッカーになぞらえた僕の勝手な造語ですが、意味は理解して頂けると思います。

僕はたまたま最初に「ブロガー界隈」というのを見たのが商材屋(に騙される側)だったので、今のところはあまりいい印象がありません。でも、世の中にはきっと、こんな界隈ピラミッドには属さないたくさんのホワイトブロガーさんがいらっしゃるはずです、僕がそれをまだ見ていないだけで。

そう信じたいです。

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