e-Tax(電子申告)で確定申告をしよう

2月 18, 2020

わざわざ税務署に行かなくてもインターネットで確定申告ができるe-Tax。そのやり方を解説していきます。

2020年2月18日追記:現在は、弥生の青色申告で直接e-Taxができるようになりましたので、弥生でe-Taxをするほうがおすすめです。

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電子申告

e-Taxとは電子申告のことですが、他にも電子帳簿とか電子納税とかの「電子なんたら」というのがいくつかあります。それらは全て別の概念になります。

電子申告

確定申告とは、確定申告書Bと損益計算書と貸借対照表を税務署に提出することです(図の左上)。これらは原則としては紙で作成して税務署に持っていきますが、インターネット経由で自宅から提出することもできます。これがe-Tax(電子申告)です。

確定申告によって所得税額が決まります。図の右上のように銀行に納付書を持って行って税金を納めるのが原則ですが、ネットバンキングを使って自宅から納付することもできます。これは電子納税です。e-Taxではありません。電子納税については後ほど解説します。

図の左下は帳簿の保管に関する話です。そこに登場する電子帳簿保存法スキャナ保存制度も、e-Taxではありません。

似たような「電子なんたら」がいくつも登場しますが、e-Tax(電子申告)と言えば、図の左上の部分のことを指します。混同しがちなので注意しましょう。

利用者識別番号を取得する

e-Taxを行うためには、まず最初に「利用者識別番号」を取得する必要があります。国税庁の「利用者識別番号の取得」の案内に従って取得しましょう。

いろいろなe-Taxのやり方がある

さてこのe-Tax、実はやり方が1通りではありません。いくつかのやり方があって、それらを全部「e-Tax」と呼んでいます。ややこしいですね。

e-Taxのやり方

e-Taxのやり方は次の3種類があります。

  • 確定申告書作成コーナー(Web)
  • e-Taxソフト(Windows版)
  • e-Taxソフト(Web版)

それぞれ別のモノです。(※さらにe-Taxソフトのスマホ版もありますが、ここでは説明しません)

確定申告書作成コーナー(Web)

確定申告書作成コーナー(Web)は、給与所得+副業のときにも使える便利なツールです。詳しくはこのブログの国税庁Web確定申告書等作成コーナーの記事で解説しています。唯一「ID+パスワード方式」によってログインできるe-Taxのやり方です。

確定申告書作成コーナーは、ここからアクセスします。

e-Taxソフト(Windows版)

e-Taxソフト(Windows版)は、わかりやすく言うとe-Taxのフルスペックバージョンです。確定申告用のデータを弥生の青色申告などからインポートできるので便利です。また、国税庁から届く確定申告関連の特別なメールを、e-Taxソフト内のメールボックスで見ることができます。

e-Taxソフトは、ここからダウンロードできます。

e-Taxソフト(Web版)

e-Taxソフト(Web版)は、ぶっちゃけ劣化版です。ここでは解説しません。e-Taxソフト(スマホ版)はますます劣化版なので、ますます解説しません。

ログイン方法(マイナンバー+カードリーダー)

マイナンバーとカードリーダーを使ってログインする場合、まずマイナンバーカードが必要になります。

マイナンバーカード
マイナンバーカード総合サイトより

ぺら紙の「通知カード」は国民全員に行き渡っているはずですが、ICチップ付のマイナンバーカードは取得申請をしないともらえません。マイナンバーカード総合サイトに申請方法が記載されているので、説明に従って申請を行ってください。申請から取得まで1ヶ月ほどかかるので、確定申告に間に合うように早めに申請しましょう。

ICカードリーダーは、マイナンバーカード対応の市販のカードリーダーを用意します。SONYのRC-S380が3,000円弱で安価なので、おすすめです。

カードリーダー
非接触ICカードリーダー/ライター PaSoRi(パソリ)RC-S380

確定申告書作成コーナー(Web)でマイナンバー+カードリーダーを使ってログインする場合、注意点があります。それは、Internet Explorer 11しか使えないということです。なんてこったい!

今やIE11は絶滅種です。なのにIE11しか使えないなんて、これだからお国の電子オンチはほんとに救いようが無いですね。IE11しか使えない理由は、カードリーダーから取得したデータの認証にActiveXを使ってるからなんですが、その辺は時代に合わせてアップデートしてくれよ、マジ卍。

ActiveX

ActiveXは1995年頃から多く使われるようになったWindowsの根幹を支える技術で、異なるアプリ間のデータの受け渡しを担う技術です。ウェブブラウザとカードリーダーを繋ぐ技術がこのActiveXなのですが、近年はセキュリティ上の問題から、ウェブブラウザでActiveXが使用できないようになりました。
ActiveXだから必ず危険というわけではなく、また、信頼できるサイト(例えば国税庁)で使用されるActiveXは安全です。
しかし、悪意のあるサイトでActiveXが使用されていた場合、いろいろとパソコンに危害が加えられる可能性があります。それを未然に防ぐために、近年のChromeやEdgeなどのウェブブラウザは、最初からAcitveXを使用できないように制限しています。

ログイン方法(ID+パスワード)

結局、確定申告書作成コーナーからe-Taxを行う場合は、このID+パスワード方式が一番便利です。

ID・パスワード方式を利用するためのID については、税務署で職員による本人確認を行った後に「ID・パスワード方式の届出完了通知」を発行しますので、ご希望される方は運転免許証などの本人確認書類をお持ちの上、お近くの税務署にお越しください。
 なお、平成30年1月以降、確定申告会場等で「ID・パスワード方式の届出完了通知」を受け取られた方は、既にID・パスワード方式のIDは取得しておりますので、お手元の申告書等の控えをご確認ください。

国税庁ホームページより

運転免許証などの本人確認書類を持って税務署に行けば、即日IDとパスワードを発行してもらえます。税務署職員による対面の本人確認がありますが、何かやましいことがあって変な汗をかいていなければ、普通に発行してもらえます。

このID+パスワード方式は2019年1月から利用可能になりました。あまりにマイナンバーカードの普及が進まないため、国がマイナンバーに見切りをつけたのではないかと言われています。その一方で、ID+パスワード方式は2022年頃には無くなるという噂もあります。

状況は未確定なので、常に動向に注目しておきましょう。

弥生の青色申告からデータをインポート

確定申告書作成コーナーを使う場合でも、e-Taxソフトを使う場合でも、基本的にはデータは手入力になります。

確定申告書作成コーナー
確定申告書作成コーナー
e-Taxソフト
e-Taxソフト

あらかじめ弥生の青色申告で確定申告書類を印刷しておいて、それを見ながら手入力していきます。しかし、確定申告書作成コーナーのほうは、実際の申告書類と画面の入力項目が一致していないため、どこに何を入力したらいいのかがわかりにくいです。e-Taxソフトのほうは実際の申告書類と同じ画面構成になっているので、転記はラクです。

いずれにしても、手入力だと間違えやすいので、ちょっと難アリですね。

そこでお待ちかね。弥生の青色申告からデータをインポートする方法を解説します。インポートができるのはe-Taxソフトのみです。確定申告書作成コーナーではできません。

e-Taxデータの書き出し
e-Taxデータの書き出し

メニューの「決算・申告(K)」→「e-Tax データの書き出し(E)…」を選んで、e-Tax情報設定(利用者識別番号や税務署所在地などの設定)を行って、OKを押しましょう。xtxという拡張子のファイルが作成されます。

xtxファイルのインポート

そのxtxファイルを、e-Taxソフトの「作成(C)」→「申告・申請等(S)」→「組み込み(I)」からインポートして、完了。めっちゃラクやん!

xtxファイルの中身はXML形式で、確定申告書類に記載されている数字などがそのまま記録されているだけです。余計な情報が含まれたりはしていないので、ご安心を。

 <AMF00800>
   <AMF00810>123200</AMF00810>
   <AMF00820>185710</AMF00820>
 </AMF00800>
 <AMF00830>
   <AMF00840>394470</AMF00840>
   <AMF00850>98840</AMF00850>
 </AMF00830>
 <AMF00860>
   <AMF00870>745920</AMF00870>
   <AMF00880>131960</AMF00880>
 </AMF00860>

(xtxファイルの一部)

電子納税

無事e-Taxで確定申告を終えたら、あとは税金を納めるだけです。銀行に納付書と現金を持って行ってもいいですが、ネットバンキングで電子納税することもできます。

ただし、振込の際にe-Taxの利用者識別番号が必要になります。

仮にe-Taxで電子申告をしなかったとしても、納税だけは電子納税で済ませるという方法もあります。e-Taxはしないけど銀行に現金を持って行きたくない場合は、そういう選択もアリです。ただしその場合は、e-Taxをしたわけではないので、青色申告特別控除は65万円ではなく55万円になってしまいます。

おすすめの方法は

とにかくいろいろな方法があるe-Taxですが、僕のおすすめの方法はズバり、コレ。

おすすめの方法

e-Taxソフト(Windows版)→マイナンバーカードでログイン→弥生の青色申告からインポート。

マイナンバーカードの取得とカードリーダーの購入が少しハードルになりますが、データの入力ミスが起こりにくく、一番安心な方法なんじゃないかなと思います。

2020年度分の確定申告(申告時期は2021年2月~3月)以降は、e-Taxをすると青色申告特別控除が65万円になります。e-Taxをしない場合は55万円です。

人生、一度は税務署に行って紙での確定申告を体験したほうがいいとも思うのですが、2020年度以降はe-Taxにしないと損をしてしまうので、可能な限りe-Taxで確定申告をしましょう。

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