極力外出を控えて確定申告
2020年3月30日現在。コロナウィルスの影響を受け、外出自粛の風潮が高まってきています。今年度の確定申告の期限は4月16日までに延期されましたが、まだ確定申告をしていない方は、極力外出を控える方法で確定申告を済ませたいものです。
この記事では、外出せずに確定申告を済ませられるかどうか、パターン別に解説していきます。
紙で確定申告書を提出する場合
紙で提出する場合、申告書の作成方法が主に3パターンあります。
手書きで申告書を作成
手書きで申告書を作成する場合、申告2年目以降の人は事前に税務署から申告書が送られてきていると思いますが、初めて確定申告をする人は手元に申告書が無いと思います。
手元に申告書が無い場合は、国税庁の確定申告書、青色申告決算書、収支内訳書等のページからダウンロードできます。必要な書類は以下の通りです。
- 雑所得(副業所得)の場合 -- 申告書A
- 事業所得を白色申告する場合 -- 申告書B、収支内訳書(一般用)
- 事業所得を青色申告する場合 -- 申告書B、所得税青色申告決算書(一般用)
Web確定申告書作成コーナーで入力
雑所得(副業所得)を申告する場合は、当ブログの国税庁Web確定申告書等作成コーナー副業収入編で解説した通り、国税庁のページで申告書を作成するのが便利です。
この確定申告書等作成コーナーは本来はe-Taxをするためのページですが、ログイン等は行わず、申告書の作成と自動計算と印刷を行うためだけに利用することもできます。
弥生の青色申告で入力
事業所得を申告する場合は基本的に帳簿を作成することになるので、弥生の青色申告などの会計ソフトを使って日々の仕訳を入力していると思います。
弥生の青色申告から確定申告書や収支内訳書、青色申告決算書などが印刷できるので、あとはそれを提出すればOKです。
提出方法
提出は、税務署に直接行く方法のほかに、郵送で送る方法があります。郵送する場合、郵送先は納税地(住所または事業所所在地)の税務署です。税務署の所在地は、国税庁の税務署の所在地などを知りたい方のページで確認できます。
封筒はA4サイズの角形2号が最適ですが、折り畳んでも問題無いので、A4を三ツ折りにできる長形3号などでも問題ありません。
宛名は普通に「○○税務署御中」でOKです。
封筒のサイズや重さによって切手代が変わるので、郵便局に直接持っていってサイズ等を測ってもらうのがいいと思います。外出するのは郵便局に行く(またはポストに投函する)ときだけで済みます。
e-Tax(ID+パスワード方式)で確定申告する場合
e-Tax(ID+パスワード方式)で確定申告をする場合、まずIDとパスワードを入手する必要があります。既に入手済みの人は問題ありませんが、まだ入手していない場合は税務署に行く必要があります。
IDとパスワードは即日発行されますが、できれば外出は控えたいところ…。
e-Tax(マイナンバー+カードリーダー方式)で確定申告する場合
既にマイナンバーカードとカードリーダーが手元にある場合は、この方法がベストです。
マイナンバーカードをまだ発行してもらっていない場合、マイナンバーカード総合サイトの交付申請のページから申請することができます。顔写真はスマホで撮ったものをPDF化して送ればいいだけなので、無駄に外出する必要はありません。
…が、マイナンバーカードの交付は、申請から約1ヶ月かかります。この記事の執筆時点(3月30日)ではもう間に合わないので、まだマイナンバーカードを発行してもらっていない場合は、この方法は使えません…。でも、これを機に交付申請をしておけば、来年以降は安心です。
カードリーダーは大手のパソコンショップなどで売ってますが、お店に買いに行くのはできれば避けたいところ。可能な限りネットで買うようにしましょう。
申告書の作成方法はいろいろありますが、操作が簡単でわかりやすい弥生の青色申告がおすすめです。
どうしても無理な場合
以上、極力外出を控えて確定申告をする方法を、パターン別に解説してきました。現時点で準備不足だった場合はどうしても外出が必要になってしまいます。
もし、健康上の理由でどうしても確定申告ができない場合や、コロナの事態が悪化して外出が不可能になった場合は、せめて申告書だけはしっかり作っておいてください。申告や納税の意志がしっかりあれば、国税庁の新型コロナウイルス感染症の影響により納税が困難な方へで説明されている通り、ある程度の猶予等が認められるかもしれません。(※事態は刻々と変化しています。最新の情報を常にご確認ください)
確定申告よりも納税よりも、命のほうが大切です。決して無理はなさらないように…。
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