ぷよぷよのガチ勢は怖いのか?

5月 20, 2020

ガチ勢怖い

おぷよぷよに限らずどんな世界でも、いわゆる「ガチ勢」に怖いイメージを持つ人も少なくないと思います。でもそんなことはありません。みんな優しい人ばかりですよ。

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「実力主義」の本当の意味

ガチ勢を象徴する言葉として「実力主義」というのがあると思います。ゲームと真剣に向き合い、その勝敗に自分の全てを賭けるという姿勢。確かにガチ勢はそういう姿勢でぷよに臨んでいるのですが、これはしばしば非ガチ勢から誤解されやすいです。

勝ち負けばかり気にするなんて、ゲームを楽しむ気持ちは無いんだろうか?
強い人が偉いとか考えてそうで、なんか嫌だ。

しかし、ガチ勢が思っている「実力主義」は、だいぶ違います。

ゲームは楽しい! そして自分は、真剣に勝ち負けを追求してゲームをプレイすることが何よりも楽しい。試合が終わった後、対戦相手をお互いに称え合うのが何よりも素晴らしい瞬間なんだ。
強い人がより強い人に憧れる。みんながもっともっと高いところを目指すようになれば、もっともっと技巧的で面白い試合になるはずだ。

「勝ち負けにこだわる」ことと「楽しむ」ことは、対立する考え方ではありません。ガチ勢というのは、勝ち負けにこだわることこそが楽しむことだと感じているのです。

他の多くの競技も同じです。プロ野球、プロサッカー、プロボクシング、陸上競技、将棋や囲碁…。プロ(=ガチ勢)と呼ばれる人たちはとても真剣にプレイをしています。審判の判定の結果に真剣に異議を申し立て、激しくぶつかり合う場面もよく見られます。

では彼らはプレイを楽しんでいないのでしょうか? 否。試合が終わった後に両雄を称えあう笑顔を見てください。オフシーズンに敵チーム同士が仲良く語り合う場面を見てください。そして、プレイ内容に関して少年のような目で楽しそうに語る様子を見てください。とても楽しそうですよね。

さらにガチ勢は、真剣に勝ち負けにこだわることが「楽しみ方の1つ」だということもよく知っています。そういう楽しみ方もあるし、わいわい賑やかにゲームをするという楽しみ方もある。いろいろな楽しみ方がある中で、その場その場に応じて楽しみ方を柔軟に変えています。

どうしてもガチ勢というのはその立場上、勝ち負けにこだわる場面で試合をすることが多いです。でも、わいわい賑やかにゲームをするような場面では、ちゃんとそれに合わせて別の楽しさを満喫するようにしています。

ガチ勢はメッセージ性が強い

ガチ勢というのは、ぷよぷよに向き合ってきた時間がとても長いです。その中で、膨大な量の研究と経験を積んできました。

その結果、確固たる自分の考え方というものに辿り着いた人も多いです。「先折りGTRが一番強い」「手順を最も重視すべきだ」「凝視ができなければ試合の駆け引きを楽しむことはできない」などなど。

多くの時間をかけて考えに考え抜いたからこそ、それらの言葉は強い断定口調になります。つまり、メッセージ性がとても強い言葉遣いになりがちです。

強い自信を含むこれらの言葉を聞くと、少しギョッとするかもしれません。まるで、ガチ勢が言うこれらのレベルに達していない初心者を、強く否定しているように聞こえるかもしれません。

でも安心してください。彼らの強い自信を含む言葉は、考えに考え抜いた末の言葉であり、それはつまり、その結論に至る途中の段階を全て知った上での言葉です。彼らもまた、その途中の1段階1段階全てにおいて長い時間をかけて悩み続けた経緯があります。当然、彼らが初心者だった時期もあり、その頃はどんなことに悩んでいたかというのもよく覚えています。

そういう背景も含めて先の言葉をやわらかく解釈すれば、「先折りGTRでなくてもそれぞれに強さがある」「手順以外にも、形や戦略など、いろいろ重要なこともある」「最高レベルの駆け引きは難しいけど、ある程度の駆け引きはある程度の凝視でも十分に成り立つ」という意味をしっかりと含んでいるわけです。

ガチ勢が不特定多数に対して自分の持つ最高の技術内容を発信するときは強い言葉になりがちですが、マンツーマンで指導するときはちゃんと相手のレベルに合わせて言葉を選んでくれます。なにせガチ勢は、どんなレベル帯も、自分が一度通ってきた道なのですから。

恐れずに聞いてみてください。「お前は下手だからダメ」だなんて、絶対言われたりしないですから大丈夫です。

対戦相手を選別する

ガチ勢の対戦募集で、よく「レート2800以上」とか「A級以上」とか制限をかけている場合があります。でもこれは決して、それ以下の人を見下しているからではありません。

ガチ勢自身も日々練習をしなくてはいけません。そしてその時間は有限です。だから、できれば同じレベル帯の人と多く対戦して、時間を有効に使って実力を磨いていきたいのです。そこのところはどうか、ガチ勢の気持ちも汲み取ってあげてください。

その一方で、先ほど「ガチ勢はいろんな楽しみ方ができる」と言った通り、ガチ勢も同じレベル帯以外の人とぷよぷよを楽しむ時間を(人によって割合は違うけど)ちゃんと作っています。そんなときはどしどし対戦を申し込みましょう。どんなにレベル差があっても、決して見下されるようなことはありませんから。

ガチ勢も、同じ人間

初心者から見ると、ガチ勢というのは何かこう、社交性もあり説明や言葉選びも上手く、何もかもが優れた人間に見えるかもしれません。

でも、ガチ勢といっても、ちょっと人よりぷよぷよが上手いだけで、結局は同じ人間です。

よくある初心者の悩みとして、「対戦会や大会に行ってみたけど、誰からも話しかけてもらえなかった」というのがあります。これが「ガチ勢怖い」という感覚に繋がってしまうことも多々あります。

でも、ガチ勢も同じ人間なので、中には人見知りの人や話し掛けるのが苦手な人もたくさん居ます。顔を見たことが無い初心者の人が居ると、怖くて話し掛けられないのです。意外でしょう? ガチ勢が初心者を怖がってることもあるんですよ。何勢だからとかじゃなくて、単純に「知らない人に話し掛けるのが怖い」というのが理由なんですが、とにかくこういう例も多々あります。同じ、人間だもの。

ガチ勢はほとんどみんな、ぷよぷよのプレイヤーが増えることをとてもうれしく感じます。初心者であっても中級者であっても、とにかく増えてくれることがうれしいんです。

お互いが仲良くなるために、どちら側からとかではなく、気さくでコミュニケーションが得意な人がぐいぐい引っ張ってくれればいいなと思います。そして自分もできるだけコミュニケーションを頑張るようにしてみようと思います。

以上、ガチ勢の側に居る人見知りおじさんの意見でした。

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Posted by 4研DDT