2ダブのコツ(実戦編)
2ダブは、それ単体では効果的には機能しません。実戦編では、2ダブのコツ(基本形編)で紹介した形を本線の中にどのように組み込んでいくか、という話をしていきたいと思います。
本線の中に2ダブを作る形
連鎖尾の順ズレマルチ
連鎖尾側のマルチを真ん中から消して2ダブにする形です。GTRなどの平積み系でも使えますが、特に古来の階段積みやカギ積みとの親和性が高いです。2ダブを撃たなければそのまま本線の最後に消えるマルチとなるので、シンプルかつ強力な構えとなります。
ただ、順ズレマルチは右上の空間が空きやすく、飽和があまり出ないという欠点もあります。上の図だと右上に緑を足せば回収率はアップしますが、必ずしもそれができるとは限らず、一般的に順ズレは飽和が出にくいです。
連鎖尾の逆ズレマルチ
連鎖尾は端の列を高くして逆ズレにすると飽和が出やすくなります。特にそれが逆ズレマルチになっている場合は、真ん中から消して2ダブにすることもできます。
飽和が出にくいという順ズレマルチの欠点を補った、とても強い形と言えるでしょう。しかし、上図のように真ん中から逆ズレ部分だけを分離できる形は、実戦で現れる頻度は低いです。
連鎖尾の順逆変換
連鎖尾のマルチを2色交互にしておけば、本線として消えるときは逆ズレで消え、真ん中の緑から2ダブを仕掛けるときは順ズレとして機能します。
真ん中から仕掛けるときは順ズレ形になることが多いので、このように2色交互に仕込んでおけば、順ズレと逆ズレの利点を両方享受できます。
余談ですが、土台の消え方がよくわからなくなったときに、とにかく2色交互でこのように仕込んでおけば、順ズレか逆ズレか把握してなくても大体全部消えてくれます。土台が把握できないという事態はできる限り避けたいですが、イザという時にこれを知っておけば、祈りも大体通じます。
カギ積みの暴発
カギ積みの上側を飛ばす形です。カギ積みが本線の中にあるときは、もうとにかくこの位置に暴発色を置くべしというくらい、メジャーな2ダブの作り方です。赤じゃなくて青を3列目に置けば同じ理屈で3ダブになるので、飛ばす位置と量を自由に選択できるという利点もあります。
土台の一部を削る
土台の一部を削るパターンです。普通に伸ばしたときの想定図は右図のような形ですが、その途中の左図の段階で土台を削って2ダブが撃てるようになっていることがあります。
というより、中段の青→緑と伸ばす段階で、土台を削ることを想定して、意識的に土台の緑と色を合わせることができるようになればGoodです。
連鎖尾を削る
連鎖尾を削る場合も、土台を削るときと似たような感じになります。伸ばしきったときの想定図は右図のような感じですが、その途中の左図の段階で2ダブの形が現れます。
伸ばすことだけを考えれば右上の赤の位置は黄色なども使えますが、敢えて2ダブを作るために、意識的に連鎖尾と同じ色の赤を使うようにします。
GTRの裏発火
低い第2折り返しをやや合体風に作ったこの形ですが、GTRの囲いの部分がこのような「コの字型」のとき、コの字の下側を裏から抜くと、巨大な2連鎖に化けるときがあります。
GTRの裏発火にはいろいろな使い方があり、謎ぷよの問題としても定番となっています。
第1折りの順ズレマルチ
第1折りのところに順ズレマルチを作ってしまうという発想です。第1折りの上部というのはいろいろと攻撃を仕込める空間なので、そこに2ダブをこのように仕込みます。
2ダブを撃つだけならこれでいいのですが、実戦ではこのように2ダブを構えても撃てないときがあります。第1折りで2ダブを構えて撃てなかった場合は、組み替えて伸ばすという技術が必須となってきます。
そんなとき、左図と右図で組み替えやすさが大きく違うことにお気付きでしょうか。どちらも、連鎖の基点を白枠で囲った緑に組み替えて連鎖を伸ばすことになると思いますが、左図でそれをやるのは相当難しいと思います。一方の右図は、だいぶ組み替えやすい形になっています。
連鎖を連鎖としてだけ見たときや、2ダブを2ダブとしてだけ見たときは、形のわずかな違いはそれほど気にならないことが多いです。しかし、組み換えを想定した2ダブの形というのは、ぷよの場所が1マス違うだけで、色が少し違うだけで、形の意味が大きく変わります。
それゆえに、第1折りで2ダブを仕込んで組み替える技術を身に付けるには、常日頃から多くの形を研究しておく必要があります。このぷよが1マス上だったらどうだろうか、こことここが同じ色だったらどうだろうか、などなど。
今では上級者のプレイが動画でたくさん見れる時代なので、上級者がどんな形を使いこなしているかをよく見て覚えるようにしましょう。
多重で構える
前述の「第1折りで順ズレマルチ」の右側の図は、2ダブを作ってから多重に組み替えるという意味合いが強いですが、ここで紹介するのは多重を作ってから2ダブを作るというものです。どちらも似ていますが、ほんの少し考え方が違います。
下の黄色をクッションにした多重の例が上図です。上の青に黄色をさらに挟んで連鎖を伸ばすことができますが、横3の青から消せば2ダブになります。
ここでもやはり、上の青を挟む色を、意識的にクッションと同じ黄色にするようにします。土台の一部を削ったり連鎖尾を削ったりするときと同じ発想ですね。
多重というのは、フィールド全体をU字構築にしやすく飽和が出やすいというメリットがありますが、さらに第1折り付近で発火点を変化させて連鎖を飛ばしやすいというメリットもあります。多重は2ダブのためにある、と言っても過言ではないでしょう。
親方、空からGTRが!
これは2ダブの作り方というよりは残しの技術の話ですが、かの有名な「親方、空からGTRが!」です。
2ダブを撃てなくても本線にできる方法を知っておかないとヤバいですが、とりあえず「やりたいからやっただけ。後悔はしていない」って感じでもいいじゃん? ぷよぷよは楽しんでプレイするものですし。
おもむろに真ん中に作る
これまでずっと本線に組み込める2ダブの例を紹介してきましたが、おもむろに真ん中に作るのもアリです。これをどうやって本線に組み替えるかって? 知らねェ! 作りたいから作ったんだ。撃ちたいから撃つんだ!
なんでもかんでも最適で技巧的な2ダブを目指すだけじゃなくて、たまには勝ち負けとか関係なく、欲望のままに2ダブを作ってもいいんじゃないかと思います。だって、ぷよぷよはどこに何を置いてもいい自由なゲームだもの。ぷよぷよが上達せずに辛いと思ったときなどは、ぷよぷよの楽しさを思い出すために、思いっきりブッパしてもいいよね。
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