会社を辞めるな

8月 28, 2020

いや、会社を辞めろ。どっちやねん。

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会社員以外の生き方

今の時代、会社で働く以外の生き方もたくさんあります。ウェブでなんやかんやアレして副業、youtuber、起業。そして僕も、会社を辞めてフリーランスという生き方をやっています。

いろいろある。ただそれだけ

つまり、働き方が多様化して、いろいろな生き方があるということです。もちろん会社員もその中の一つです。いろいろある。ただそれだけ。

「会社を辞めて自由に生きろ、自分を発信しろ、youtuberになれ、起業しろ。人に影響を与えるインフルエンサーを目指せ。挑戦なくして成功はやってこない」

そんな言葉がインターネットの海に満ち溢れているような気がしますが、なんかものすごく違和感を感じるのは僕でだけでしょうか。

インフルエンサーは会社員の上位概念ではない

インフルエンサー。つまり、会社員などという奴隷生活は辞めて、自分の意思で情報や魅力を発信していく影響者 “influencer" になれと、インターネットの海はおっしゃっているわけだ。

自分の足で一歩を踏み出し、自由を謳歌して金を稼ぎ、上限の無い青天井の収入。ああ、素晴らしい、すばらしぃ……。

確かにそれで成功した人も多く居ます。誰しも、それに挑戦して新しい世界を拓ける可能性を持っているのも事実です。成功した先人達の輝かしい姿を見て、いつしかこう考えるようになってはいませんか?

インフルエンサーは会社員より優れた者である

否。会社員という生き方もまた一つの生き方であり、その枠の中でも、自由や挑戦や夢や成功といったプロセスは同じように存在します。生き方に上も下も無い。いろいろある。ただそれだけ。

自分に合った生き方を選べる

でも、会社員以外の生き方がたくさんあって、そのための方法がいろいろ示されていて、自分に合った生き方を選べるのはとてもいいことです。

会社の中のルーチンワークでは自分の能力を発揮できなくても、自分自身に魅力があって人を惹きつける能力がある人や、独創性があって自分で新しい仕事を考えることができる人は、それこそ会社を辞めて発信者になったり企業したりしたほうが自分の能力を発揮できるでしょう。

毎日カチカチのスーツを着て満員電車に揺られて9時5時の生活をすることだけが「社会人」なのではありません。そんなことをしなくても社会に貢献して収入を得る道が他にあるなら、それを選ぶという選択はとても良いことだと思います。

会社を辞めたいのか、インフルエンサーになりたいのか

どっちですか?

「自分で何かを発信したり創造したいと思ったのでインフルエンサーになりたい。その結果会社を辞めることになった」

というのと、

「会社を辞めたい。それでは収入が無くて生きていけないので、インフルエンサーになることにした」

というのではスタート地点が全然違います。もちろん、スタートがどうだったにせよ、やってみたらうまくいって成功するという例もたくさんあります。挑戦すること自体は、良いことだと思います。

でも、後者の考え方でスタートした場合、インフルエンサーの根幹である「魅力」や「独創性」が無い状態からスタートしているので、そもそもインフルエンサーに適性があるかどうかもわからず、険しい道のりとなるでしょう。

僕の場合は、インフルエンサーではないですがフリーランスです。そして僕のスタート地点は「会社を辞めたい」でした。後者のパターンですね。それを最初からはっきり自認しています。だって、毎日朝9時出社とか、無理じゃね?

会社を辞めるな

会社というのは、利益を得ることを至上命題とし、利益を得ることに特化した組織です。その中で行われる業務は全て、利益のために最適化された行動です。

よくわからない社内規則、無駄に思える会議、規律を強いる上下関係、必要以上に要求される報告と連絡と相談。でも、それらは本当に無駄なことでしょうか。

会社で働いている間は誰しもそう思うものです。ハゲの上司を一度アレしてやろうかと思ったこともあるでしょう。でも、会社を辞めてみるとわかります。会社の中で行われていた無駄に思われる仕事の多くは、利益を得るために最適化されたメソッドであったということを。

もちろん、その中でも本当に無駄なこともあります。しかし、どれが良いことでどれが無駄なことなのか、会社に勤めて数年程度の若造ではなかなか判断が難しいものです。それをいつでも会社に対して意見することができて相談に乗ってくれるような会社は、いい会社ですね。

僕はフリーランスになってから、プログラマーとしての業務だけでなく、書面を作ったり人間関係を作ったり契約を交わしたり確定申告をしたりと、いろいろなことをやる必要性に迫られました。でも、何をするにも全部、会社員時代に教わった(というか、当時は教わったという自覚が無かった)ことをベースにやっています。いつの間にかいろいろ勉強になっていたのです。

会社は確かにしんどい。理不尽なことも多い。上司はハゲているかもしれない。それでも、続けられそうなら、会社を辞めるな。得るものはたくさんあるから。

何も優れてなんかいない

僕もそうだったように、大体の人はまず「会社を辞めたい」から始まる。そんな折、「インフルエンサー」という生き方があることを知る。そしてそれが、会社員などという奴隷よりも優れた上位概念であると勘違いしてしまう。ついには、「会社を辞めることこそ素晴らしい」と思うようになり、最終的には「会社を辞めたいと思ってる俺、イケてる」なんて状態にまでこじらせてしまう。

そうじゃない。

そうじゃなくて、会社を辞めたいかどうかは一旦置いておいて、自分に魅力や独創性があるかどうかを考えてみて、それを磨くことをスタート地点にしてみたらどうか。自分を磨き続けて磨き続けて、そうしていればその結果会社を辞めようが辞めるまいが、良い結果になると思います。

挑戦することは素晴らしい

起業やら何やら勧めてくる人がよく言う言葉、「失敗を恐れるな。挑戦することは素晴らしい」。

確かに、挑戦することは素晴らしい。そこには全く異論が無い。でも、これは僕の穿った見方なのかもしれないけど、「挑戦することは素晴らしい」と言ってる人に限って何も挑戦してない。その言葉を言うことで既に「挑戦」が完了していて、その素晴らしい側の人間になれたと満足しているような気がしてならない。

そもそも、会社を辞めたりインフルエンサーを目指すことは「挑戦」のやり方の一つに過ぎない。

多くの人は、いちいちそんな耳に心地のいい言葉を呟かなくとも、日々の生活の中で小さな挑戦を丹念に積み重ねている。その中には多くの失敗もあっただろう。成功もあっただろう。でも、失敗を恐れず挑戦をすることなんて、言ってみれば当たり前のこと。その当たり前のことを、多くの人はいちいち「挑戦するぞ!」なんて言わずに日々遂行しているだけだ。

「挑戦するぞ!」と念仏を唱えただけで多くの物言わぬ挑戦者より上に立ったなどと錯覚しているなら、そんなことは今すぐやめて、本当に「挑戦」しろ。

会社を辞めろ

どっちやねん。

いや、これは本題とは少しズレますが、世の中本当にブラックな企業やパワハラはあります。そんな会社で精神が疲弊すると、「辞めればいいじゃん」っていう選択肢が頭の中から徐々に無くなっていきます。

「辞めるか死ぬか」で「死ぬ」を選ぶわけないじゃん。…と思ってるうちはまだ健康です。もし本当に精神が疲弊してしまったら、健康なうちに会社を辞めてください。自分の命より大事なものはありません。

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