ぼくのパチスロ収支

2月 22, 2020

遠い昔、僕はパチスロを打ってました。今では完全に足を洗っていますが、当時の収支と、そこで得た教訓の話などを。

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収支表

収支表

ほんとに遠い昔ですが、4年ちょいで大体420万プラス。

これ以前は収支表を付けるという発想が無く、勝とうという意識も薄かったんですが、所詮学生のお遊び程度なので、多く見積もってもマイナス20万もいってないと思います。

逆に2000年5月以降は就職をしたので、それ以降は全く一度もパチスロを打っていません。

というわけで、これが僕の生涯成績ってことになります。

パチスロの勝ち方

別に隠すわけじゃないですが、そういう話をする記事でもないので、適当にざっくりと。

パチスロってのは結局のところ、65536面体のサイコロを振るようなものです。その中に当たりとか外れとかが書いてあるんだけど、自分で狙った目を出すことは不可能。現在では機械の仕様が変わっててもう少し複雑になっているようですが、基本は同じでしょう。

65536と言えば大きい数字に思われますが、所詮は有限。高校数学くらいの知識があれば、期待値ってやつが計算できます。期待値ってのはつまり、無限にこのサイコロを振り続けた場合、トータルで勝てるのか負けるのかってのを表わす数字。

それが計算できれば、やる前から勝つか負けるかがわかるわけですね。もちろん普通は負けるように出来ていますが、たまに機種によっては勝てるやつがあるんです。そういうのをひたすらミス無く打つ。

「今日は勝てそう」とか「明日は運が悪い気がする」とかそんな気持ちは一切排除して、淡々と単純作業を1日中やるだけですね。こんなもの、もはやギャンブルなどではなく、ただの仕事です。

収支表の重要性

最初は、そうやって自分で打ち立てた計算とか理論が、自分自身半信半疑でした。なので、実際の記録を付けて、正しいことを証明しよう、と。

収支表というのは、物事を分析するのにとても役立ちます。正確に記録を付けることで正しい分析結果が得られます。そして、長い期間記録することで、たまの大勝ちや大負けも含めて平均化された、トータルの数字を見ることができます。

人は、お金の話になると、簡単に数字を忘れてしまいます。他人に話すときに数字を盛ったり良いところだけを話してしまうばかりでなく、自分自身に対してもウソをついてしまい、無意識のうちに自分の記憶を改ざんしてしまいます。その結果、本当は負けているのに、「儲かってると思う」と思い込んでしまうのです。

そもそも「勝ってる気持ちになる」という楽しさを得る遊びだと最初から割り切れば、「儲かってると思う」でも十分かもしれません。でも僕はそれで満足できなかった。本当に儲けたいと思ったので、こういう厳密な収支表を付けるようになりました。

また、この収支表の「投資額」と「回収額」は、ビジネスにおける「経費」と「売上」と同じ意味です。その差し引きが利益になるのは当然なのですが、人というのはついつい「経費」の部分を忘れてしまいがちです。

どれだけ経費がかかったかを無視すればどんなギャンブルもビジネスも表面上はプラスになるに決まってます。そうじゃなくて、ちゃんと経費を全て計算して、真の利益がいくらなのかを計算するクセは大事です。

パチンコ依存症

この収支表は2000年5月で終わっていますが、それはその5月に就職をしたからです。月に10日も20日もパチンコ屋に行って、打つときは朝から晩まで13時間。就職の前日も打ってたかもしれません。

でも、そこからピタリとパチスロを辞めました。理由は簡単です。働いたほうが儲かるからです。

毎日肩の筋肉がおかしくなるまでパチスロ打ってた僕。はたから見るとパチンコ依存症のように見えますが、僕の場合はパチンコ依存症ではありません。

パチンコ依存症というものを語るとき、当事者も、まわりの人も、専門医も、パチンコというものを「スリルを求めて金を失う遊戯」と定義付けて語っていると思います。それは正確に言うなら、「パチンコ負け依存症」とでも言うべきもの。

負けることにこそ、抜け出せない中毒性の本質があると思うんですよね。当たるはずのないガチャを回すときの異常な高揚感。あの高揚感が危険だと思うんですよ。

逆に言えば、勝てるとわかっていてパチスロを打っていた僕には、その種の高揚感はありませんでした。だから僕は、単純に長時間パチスロを打っていただけであって、依存症の症状とは全然違ったわけなんです。

まぁ、だからどうしたって話なんですけどね。そうだとしても、僕がパチンコ依存症の解決法を知っているわけではないので、何もアドバイスはできません。

教訓

世の中のあらゆることは、遊びにしてもビジネスにしても、こんな65535通りで全てのパターンを尽くせるほど簡単ではありません。膨大な、ありとあらゆる要因が結果を左右します。

そんな中でも、数字として抜き出せる部分はできるだけ厳密に分析することで、不確定要素をだいぶ減らせると思います。今自分のしていることがプラスに向かっているのかマイナスに向かっているのか、正確な未来は予想できないとしても、ある程度確かな予想をするために、客観的に数字を分析することがとても重要だと学びました。

当たり前のことを言っているかもしれませんが、自分の気持ちや記憶というのはいとも簡単にバイアスがかかってしまうので、常に客観的な数字を見るようにすることが大切だと思います。

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雑記

Posted by 4研DDT